
音声


N-trax、MusiqNeedに収録。
日音ライブラリーが独自にプロダクション・ミュージック・ライブラリーをリリースした、その名も「N-trax」。海外ライブラリーの日本国内に於けるサブ・パブリッシュ(副出版)を努めているセクションなのでライブラリー音楽の「プロ集団」といえるだろう。つまり、どういった音楽が必要で、どのようなジャンルが日本でよく使われ好まれるのか研究し、この「N-trax」は制作されている。今回、私もそのプロデュースに参加させて頂いた。
「NTX001 Orchestral Adventure」ではゴージャスにも生の、しかも8型と6型のオーケストラで録音、サンプリングでは無いのでそのダイナミクスは伸びやかで心地よい。「NTX002 Japan Now」では和楽器を使ったアニメや情報番組向けの楽しいトラック、「NTX003 Animation Groove」ではバラエティ番組や子供番組など向けにシンセ中心のサウンド、「NTX004 Japan Art&Nature」では和楽器をメイン楽器に据えながらもサウンドアプローチは現代的でポップ、アーティスティックな音作りに徹しています。作曲家陣もドラマ、CM、アニメ、など現在第一線で活躍中のアーティストを揃えています。
そして特筆すべきは「NTX005 Documentary Score 1」「NTX006 Documentary Score 2」ですね。こちらは報道番組やドキュメンタリーに最適な楽曲を幅広く網羅しています。ドキュメンタリー映画や報道番組に使われる音楽にはある程度決まり事があって、実はそういったルールに従って作られた音源でないと報道ソースに対して中立性をキープ出来ないんですね。(曲のテイストが明るすぎても暗すぎてもダメという事)シンプルなシークエンスとシンセパッドだけでも悲しみや困惑、怒り、慈悲など、そういった微妙な表現をする必要があるのです。
もちろんこういったシンプルな音楽はサイエンスものにも合いますので、コンピューターグラフィックスの背景音楽としても使用出来ます。今回からはじまった「Documentary Score」シリーズでは今後も日々必要とされるドキュメンタリー音源を追加して行く予定です。
なお、N-traxの全音源はSoundCloudから試聴が可能です。
下記から全曲プレビュー出来ます。
もちろん音楽データベースアプリケーションのMusiqNeedの最新版にも「N-trax」は収録されています。