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24のあの有名な音を再現してみた。

「24」と言えばジャック・バウワーです。誰もが知っている海外ドラマ。

そのドラマの「顔」になる音といったら普通はメインテーマなのですが、「24-Twenty Four-」ではあの有名な「カウントダウンSE」がその役目を担っています。電子音と重低音の繰り返しで構成されたこのCMキャッチ用のSEはまさにこのドラマの代名詞ですよね。

ちょっと分析してみると、電子音は時限爆弾のカウントダウンですね、で、重低音はなんだろう?

真剣に音を分析するまではバスドラムの加工した音だろうと思っていましたが、

これ、爆発音なんですね(多分w)。

つまり爆弾テロをモチーフにしたサウンドコラージュ作品だったんですね。(今更気付くなってツッコミはなし)

爆発音っていうのはリリース部分(余韻ですね)をタップリ聞いて初めてその音と認識出来るので、電子音と交互に規則的に構成されると爆発音に聞こえません。しかしながら音の持つ潜在的な部分で危機感を醸し出しているんですね。シンプルながらかなり深い音です。

ここまで分かれば簡単なので作ってみました。

まずはこんな爆発音をもとに

どうです?それっぽい感じにオマージュ出来たでしょう。もうちょっとキーは低めですかね。

「音」言うものは不思議で余韻をカットしたり、アタック部分(音の始まり)をフェードインしたりするとまったく別のモノになってしまいます。

その音の最大の特徴をフェイクし新しい作品として送り出しているいい例ですね。

あ、そんなの知ってるよってツッコミも無しです。

音の加工は深いものがあります。

音を言葉で表すのはムズカシイ。

映像メディアに関わって音楽を選ぶ場合、私たち選曲家はディレクターやプロデューサーと打ち合わせをします。そんな時に気になるのが音楽を表現する言葉です。

「政治ネタなんでカタい感じで」とか、「砕けネタだから柔らかめでね」とか、「もっと濃い感じがいいんだよね」とか、「押しの強い感じでお願い!」とか、最後に「ニンニク入れますか?」って言ってやりたいほど意味不明なやり取りもあったりします。

音のイメージを言葉に変換して伝えるのって至難の業ですが、こういったキーワードが作品を変えてしまう事もあるから要注意です。例えば、一般に「カタい」って言うと高音域が強調されている場合を指すんですが「手堅い」という意味もありますし「柔らかい」音はアコースティックギターの温かみのある音だったり。「濃い感じ」や「押しの強い」はそのままズバリですね、今や日常会話でも使われます。

つまりはそういったイメージの湧くキーワードを沢山用意してディレクターやプロデューサーの設計図をあぶり出す作業が重要だったりします。キーワードを出して吟味していく内に理想としているサウンドや楽曲イメージが浮き上がってくるんですね。音を言葉でコミュケーションするときは語彙を増やすように心がけたいものです。

サウンドコラージュニストの宮川亮氏が面白いことを言っていました。

「高い音は緊張感を煽り、低い音は不安感を煽る」

面白いテクニックですね、キーンと緊張してドーンと不安になるって事でしょうか。おまけに細かいシーケンスフレーズで刻みを入れれば焦燥感も煽れます。

例えばこんな感じでしょうか?

どうでしょうか、緊張して不安で焦燥感を感じることが出来ましたか?音の質感をシーンのイメージに当てはめるテクニックも理論として確立する作業も面白いものです。

9 Lives Music のデモが視聴できます。

9 Lives Music」とはイングランドで生まれたライブラリーミュージックです。”ライブラリーミュージック”、日本では聞きなれない言葉かもしれませんが、海外では「Production Music Library」と呼ばれていてテレビ、ラジオ、映画などのメディアに幅広く利用されています。この「9 Lives Music」では様々なジャンルの楽曲を多数有しており日本国内における使用管理はエントデックミュージックが行っています。

クラブミュージックからハリウッド映画のトレイラーまで、利用価値の高いライブラリーと言えます。次回は「9 Live Music」の全カタログ紹介を行います。今回はイントロダクションということで。

詳しいインフォメーションはお問い合わせフォームFacebookのファンページまででどうぞ。

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ENTDECLOCK Version2.1での変更点。2011年3月22日版

  • アイコンの変更。
  • アナログ時計のデザインは黒を基調に。
  • 簡単なWeb機能により各種SNSやGoogleNewsにアクセスしやすくした。
  • Webモードで表示中のコンテンツをサファリで開くボタンを追加。

Web機能に関しては相変わらず簡単なモノですのでサファリにジャンプするボタンを用意しました。今後の課題はサウンド機能の強化等を予定しています。


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