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ライブラリーの海外CM事情

MusiqNeedのFacebookページを立ちあげてから、お陰様で「いいね!」の数も270を超えて良い感じです。このFacebookページでは、世界中でどのようにプロダクションミュージックが使われているか、普段近くで接していてもなかなか気付かれない存在であるバックグラウンドミュージックに関して情報公開をしています。

最近の事例では、フォーカスミュージックのサイトがアップしていたCMを少しばかり紹介。

まずはサムソン電子のギャラクシーノートのCM。

使われているのは、FCD272-4 「HAPPY CLAPPY」

そしてコカコーラLiteのCM。

使われているの楽曲はFCD227-9 「MORTAL GLADIATOR (a)」

意外とたくさん使われていることがよく分かります。日本の場合、ライブラリーを使うことによる放送使用料の予算とCMオリジナルの委嘱曲を作成する費用を天稟にかけて、結果、面倒な手続きもあるからライブラリーは敬遠され、音楽制作に走るケースが多いのでしょうね。

もちろんオリジナルなCM曲を作ることは問題無いですが、ライブラリーミュージックの良さは、固定されたイメージに拘らない選曲が可能になることです。

例えば、あるCM制作で作曲家と音楽のイメージについて綿密な打ち合わせをしたとしても、制作会社側のとスポンサークライアント側のイメージの意思疎通が出来ていないケースは大変です。そんな時、一番苦労するのは作曲家でしょう。音楽の方向性が180度変わってしまうこともあるわけですから。いくらイメージを膨らませても、実際に映像に音楽をあてて見てみると色々なことが分かってしまい、方向性がガラリと変わるケースは多いと思います。もちろん最初にプリプロによるデモのやり取りは綿密に行なっていても、充分起こりえるケースなのです。

ここで、あらゆる方向性に対応出来る「ライブラリー選曲」の魅力、ってことなのです。最近ではステムミックスを用意したライブラリーなどもあり、クライアントの要望に沿った形のミックスも実現可能になって来ました。こういった意味でもライブラリーを利用するメリットは大きと考えられますね。

ちなみに上で紹介したCMはいずれも既存の固定価値観に沿ったものなので作曲でも選曲でも失敗は少ないでしょう。つまり、サムソンの方はいわゆる日常系の音楽、これはアップルのCM等で使い古されてる手法、コカコーラの方はハリウッドパロディですからね。特にライブラリーミュージックにはハリウッドトレーラーの楽曲が山のように存在しますのでコカコーラのCMの様なサウンドは百花繚乱、選びたい放題です。

いろいろと調べてみたら、結構、ショーケースとして見せるネタがあったので、今後もFacebookページではこのシリーズを続けてゆくつもりです。

ぜひ一度、MusiqNeedのFacebookページまでお越しください。

 

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