大容量音楽ライブラリーMusiqNeedもようやく3TBのハードディスクと共にクライアントに提供できる形が整って来ました。ここ数年のハードディスクの低価格化はSSDがリーズナブルになって来たことも加味して、我々のMusiqNeedが3TBで供給するに丁度いい時期だったのかもしれません。
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もちろんWeb等を利用した音楽データベースシステムは並行して開発進行しているのですが、実際にMAを行うスタジオのインターネット環境の劣悪さは驚くばかり。セキュリティ第一、もちろんそれは大事です。しかし今の時代にネットでデータをやり取りすることが謂わば当たり前、そんな状況下でもスタジオによってはウイルススキャンしていないハードディスクは持ち込めないような場所もあるとかで。要するに現在の実情では、「ネットに依存すること」が決してベストとは言えません。私たちは確実にデータをブラウズ出来るように、3TBの3.5インチハードディスクに収め、ライブラリーとしてリアルに手元に置いておくという方法を選びました。
今はハードディスクですが、今後はSSD、もしくはメモリーカードという風によりコンパクトにお手元に置いておくツールとして提供できると思っています。そろそろ規格品が出回ってきた感のあるSDXCのメモリーカードでは2TBまでサポートを予定していますし、300MB/secくらいまで高速化されるらしいです。凄いですね。
もしSDXCメモリーカードに2TB、3TBを収めることが出来ればとても便利です。それも近い将来に実現可能になるんです。あと何年先になるのか分かりませんが非常に楽しみですね。その頃のインターネットのスピードはダウンロードとか転送とかそう言う感覚ではなく、思った瞬間に、クリックした瞬間に、そこにモノがあるような、そんな世界なのでしょう。あと10年もすれば3TBなんて標準以下のストレージ容量になるかもしれません。
SDXCとは 「SDXCカード」 (SD eXtended Capacity): – IT用語辞典バイナリ
近い将来テラバイト単位のデータを簡単に送受信するような世界が開けてくる。実際の生活で一歩踏み出したその場所のGPSデータとか、食事の咀嚼した回数とか、細かなデータが全部蓄積されて見えてくる、そんな世界。いまはそれに向かう準備段階のような気がしてならない。
音や音楽を選ぶということも、いまよりもっと直感的に、しかもその直感がシステムに組み込まれ、セミオートマティックに繰り広げられる。音楽家や選曲家に必要な要素は、作品に対し素直に感動できるハートだけ、あとはオートマティック。ちょっと怖い気もするが楽しみでもある。