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キラーアプリを考える

 「キラーアプリ」、ここ数年、当たり前のように聞くようになったフレーズ。よく音楽の世界ではキラーチューンとか、キラートラックという。要するに「こんな曲聴いたら死んでもいい」ってくらい素晴らしい曲のこと。iPhoneアプリでもジャンルごとにキラーアプリが存在していて面白いのだが、僕の場合は「Pocket Guitar」と「Guitarist」という初期の2台ギターアプリでした。
 

 

PocketGuitar App

カテゴリ: ミュージック

価格: ¥115

Guitarist App

カテゴリ: ミュージック

価格: ¥450

 思い起こすとiPhone 3Gが日本でやっとデビューした頃、AppStoreの品揃えはとても貧弱で音楽カテゴリーなんかだいたい14ページくらいしかなかったと記憶しています。そんな中でこの2つのギターアプリは特に輝いていた。特に「Guitarist」の方は脱獄しないと手に入らないという情報があったため、私は、iPhone3G購入して2日目に脱獄した記憶があります!、勿論リスクは承知で。しかし所定のリポジトリーでも入手出来ず、しばらくして「Guitarist」はAppStore正式デビューとなっていました(笑)。脱獄する必要なかった訳です。でも、そんな衝動を与えてくれたこの2つのギターアプリ、iPhoneのインターフェイスの凄さをデモるには最高なアプリで、よく人前で自慢気にデモりました。そんなこともあり、今ではほとんど起動しなくなったこんな神アプリでもインストールラインナップから外せない、どうせ使わないんだから削除すればって思うけど外せない。いや、外したくない!そんなアプリ、ありますよね。

 つまり、使わないけど削除できない、踏み絵のような(ちょっと意味違うが)、お守りのようなアプリ、それこそキラーアプリなのではないかと思います。「このアプリ使えるなら死んでもいい」というより「このアプリと死ぬまで一緒にいたい」と思わせるアプリ。そんなアプリを作ることが出来たら幸せだろう、それこそ開発者冥利に尽きる。そしてそれは、決して最新テクノロジーや流行のアイテムで達成できるものではないと想像できる。

 それはやはり「愛情」に由来するモノなのだろうと思う。よくプログラミングでコードが美しいとか、そういった賛辞が出るが、そういった感覚こそ完成された「愛情」に繋がる糸のような気がする。ユーザーインターフェイスをデザインするということは、イコール、機能を開発することなので最重要項目だ。しかし、そこにどれだけ愛情を注ぐことが出来るかがユーザー体験に影響してくる。

 現在、私は楽譜アプリを企画している段階であるが、AppStoreには同種の楽譜を扱う優秀なアプリが沢山ある。何にフォーカスを当てて、どんなユーザー体験を実現するか、ポイントはとてもベーシックな部分に隠されているような気がする。

 そして、キラーアプリへの道は簡単じゃない。だから、面白い。

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